犬を飼えなくなったら、どうしたらいい?後悔しないための選択と相談先

愛する犬を飼い続けることが難しくなった時、心に大きな痛みや戸惑いを感じるかもしれません。でも、一人で抱え込まず、適切な道を探すことが大切です。
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犬を飼えなくなったら、どうしたらいい?

愛する犬との暮らしは、かけがえのない喜びをもたらしてくれます。しかし、人生には予期せぬ出来事が起こるものです。もし、やむを得ない事情で犬を飼い続けることが難しくなってしまったら、どうしたら良いのでしょうか。
「もう飼えないかもしれない」と感じた時、飼い主様は大きな不安や罪悪感に苛まれることと思います。しかし、決して一人で抱え込む必要はありません。状況を整理し、適切な情報を集め、心を込めて次の選択肢を考えることが、犬にとっても飼い主様にとっても大切な一歩となります。
飼えなくなる状況とは?具体的なケースを理解する
犬を飼い続けることが難しくなる理由は、一つではありません。さまざまな事情が絡み合い、飼い主様を悩ませることがほとんどです。ここでは、一般的に犬の飼育が困難となる主な理由をいくつかご紹介します。ご自身の状況に近いものがあるかもしれません。
経済的な理由
犬を飼うには、毎日の食事代、予防接種や健康診断、病気になった際の治療費など、継続的な費用がかかります。予期せぬ失業や収入の減少、あるいは飼い主様やご家族の医療費がかさむなど、経済的な状況が厳しくなり、犬の世話に必要な費用を捻出できなくなることがあります。
健康上の理由(飼い主・犬)
飼い主様自身の病気や高齢化により、犬の散歩や介護が難しくなるケースがあります。また、犬自身が高齢になり介護が必要になったり、特別なケアが必要な病気になったりした場合、その負担が大きくなることも飼育困難の原因となり得ます。
住環境の変化
転勤や引っ越しで、ペット飼育が禁止されている集合住宅に住むことになったり、十分なスペースを確保できなくなったりする場合があります。災害によって住まいを失い、仮設住宅などで犬との同居が難しい状況に陥ることもあります。
家族構成の変化
出産や子育て、あるいはご家族の介護が必要になるなど、家庭の状況が変わることで、犬にかける時間や労力が不足してしまうことがあります。また、ご家族の中に犬アレルギーを発症する方が現れることも、飼育を続けるのが難しくなる一因です。
その他(しつけの問題など)
犬のしつけに悩みを抱え、問題行動が改善されないことで、ご近所とのトラブルに発展したり、飼い主様の精神的な負担が大きくなったりするケースもあります。また、飼い主様自身のライフスタイルの変化や、飼育に対する考え方の変化なども、理由となることがあります。
これらの状況は、決して珍しいことではありません。飼い主様が抱える具体的な困難を理解し、冷静に対処していくことが大切です。以下に、主な飼育困難の理由とその具体例をまとめました。
主な理由 | 具体的な状況の例 |
---|---|
経済的な理由 | 失業、収入の減少、医療費の増加、犬の治療費の高騰 |
健康上の理由(飼い主) | 飼い主の病気、高齢化、長期入院、介護の必要性 |
健康上の理由(犬) | 犬の高齢化による介護、重い病気の発症、特別なケアの必要性 |
住環境の変化 | 転居先でのペット飼育不可、住宅のスペース不足、災害による避難生活 |
家族構成の変化 | 出産、育児、家族の介護、離婚、家族のアレルギー発症 |
その他 | 犬の問題行動(無駄吠え、噛みつきなど)、しつけの困難、飼い主のライフスタイルの変化 |
犬飼えなくなったら、まずは状況を整理しよう

愛する犬との生活が困難になったとき、心の中は不安や悲しみでいっぱいになるかもしれません。しかし、大切な家族である犬のために、まずは落ち着いて現状を把握することから始めてみましょう。
飼えなくなった理由の明確化
犬を飼い続けることが難しくなった理由を具体的に整理してみましょう。その理由が一時的なものなのか、それとも長期にわたる問題なのかによって、考えられる解決策も変わってきます。
飼育困難になった主な理由 | 期間の目安 | 具体的な状況の例 |
---|---|---|
住環境の変化(引越しなど) | 一時的または長期的 | ペット不可物件への転居、家族の増加でスペースが不足 |
飼い主の健康問題 | 一時的または長期的 | 病気や怪我で世話ができない、入院、高齢による体力低下 |
経済的な問題 | 長期的 | 収入の減少、治療費の高騰、生活費の圧迫 |
家族のアレルギー発症 | 長期的 | 同居家族が犬アレルギーを発症し、症状が悪化 |
犬の問題行動 | 長期的 | 無駄吠え、噛みつきなど、家庭での対応が困難な行動 |
その他(介護、育児など) | 長期的 | 家族の介護や幼い子どもの育児で犬の世話に手が回らない |
理由と期間を明確にすることで、一時的な預かり先を探すのか、それとも新しい家族を見つける必要があるのか、方向性が見えてくるはずです。
飼い主が抱える罪悪感と向き合う
犬を手放すという選択は、飼い主さんにとって大変つらく、深い罪悪感を伴うものです。自分を責めてしまう気持ちは、自然なことかもしれません。しかし、その感情を抱え込むだけでは、次の行動に移るのが難しくなってしまいます。大切なのは、自分を責めすぎず、犬にとって何が一番幸せな選択なのかを考えることです。
「この子を幸せにできなかった」と感じるかもしれませんが、これまでの愛情を注いだ日々は、かけがえのないものです。今の状況で犬が心身ともに健康でいられないと感じるなら、それは飼い主として「犬の幸せ」を真剣に考えている証拠でもあります。どうか、一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことも大切です。その一歩が、心の負担を少しでも軽くし、前向きな解決策を見つける力となります。
例えば、犬の新しい居場所を見つける方法は?

愛犬が新しい家族と出会い、幸せな生活を送るための方法をいくつかご紹介します。大切な家族だからこそ、後悔のない選択ができるよう、一緒に考えていきましょう。
里親募集サイトやSNSでの探し方
インターネットを活用すると、より多くの方に愛犬の情報を届けられます。里親募集サイトやSNSは、新しい家族を見つけるための有力な手段です。
里親募集サイトの活用
「ペットのおうち」や「いつでも里親募集中」など、多くの里親募集サイトがあります。これらのサイトでは、愛犬の性格や特徴、日頃の様子、必要なケアなどを詳しく伝えることで、共感してくれる方との出会いを期待できます。
サイトに登録する際は、愛犬の魅力が伝わる写真を複数枚用意し、具体的な情報を丁寧に記載することが大切です。例えば、お散歩の様子や好きな遊び、他の動物との関わり方など、日常が垣間見えるような情報が、新しい家族の心を動かすきっかけになります。
譲渡を希望する方とのやり取りでは、お互いの信頼関係を築くことが何よりも大切です。面会やトライアル期間を設け、愛犬と新しい家族がゆっくりと関係を育めるよう配慮しましょう。
保護団体を通じた譲渡の流れ
専門知識を持った保護団体に相談することも、愛犬が新しい家族を見つけるための安心できる方法の一つです。多くの団体が、犬と里親さんのマッチングを丁寧に行っています。
保護団体に相談すると、まず愛犬の状況や飼い主さんのご希望を詳しくヒアリングします。その後、団体が里親募集活動を行い、応募があった方に対しては厳正な審査や面談を実施します。これにより、愛犬が安心して暮らせる家庭を見つけやすくなります。
高齢犬や病気の犬の場合
高齢の犬や病気を抱える犬の場合、新しい居場所を見つけるのが難しいと感じるかもしれません。しかし、そのような犬たちにも、温かい手を差し伸べてくれる方は必ずいます。
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飼い主としての責任と準備

譲渡前に必要な健康管理と費用
犬を新しい家族へ託す前に、飼い主としてきちんと準備をすることが大切です。犬の健康状態を整え、必要な情報をまとめることで、新しい生活への移行がスムーズになります。新しい飼い主さんも安心して犬を迎え入れることができます。
健康状態の確認とケア
譲渡前には、動物病院で健康診断を受け、現在の健康状態を確認しましょう。ワクチン接種や狂犬病予防接種の状況、ノミ・ダニの駆除、フィラリア予防なども済ませておくと良いでしょう。不妊去勢手術がまだの場合は、新しい飼い主さんと相談の上、検討することも大切です。
過去の病歴や治療歴、アレルギーの有無、好き嫌い、性格、散歩の習慣など、犬に関するあらゆる情報を整理しておくと、新しい飼い主さんが犬との生活を始める上で役立ちます。
譲渡にかかる費用
譲渡には、健康診断やワクチン接種、不妊去勢手術など、いくつかの費用がかかることがあります。これらの費用を誰が負担するのか、事前に新しい飼い主さんや保護団体と話し合っておくと安心です。
項目 | 内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
健康診断 | 全身の健康チェック、血液検査など | 数千円~1万円程度 |
ワクチン接種 | 混合ワクチン(年1回)、狂犬病予防接種(年1回) | 混合ワクチン:5千円~1万円程度 狂犬病予防:3千円程度 |
ノミ・ダニ駆除 | 予防薬の投与 | 月数千円程度 |
不妊去勢手術 | 繁殖を望まない場合 | オス:2万円~4万円程度 メス:3万円~6万円程度 |
マイクロチップ装着 | 迷子になった際の身元確認 | 数千円程度 |
これらの費用はあくまで目安です。動物病院や地域によって異なりますので、事前に確認するようにしましょう。
終生飼養の原則と法的責任
犬を飼うことは、その命を預かる大切な責任です。日本では、動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)によって、飼い主には「終生飼養」の原則が求められています。これは、一度飼い始めた動物は、その命が終わるまで適切に飼い続ける責任がある、という考え方です。
動物愛護管理法と飼い主の義務
動物愛護管理法では、飼い主は動物が健康で快適に暮らせるように、適切な環境を提供し、病気や怪我の予防、治療を行う義務があります。また、周囲に迷惑をかけないよう、しつけや管理をすることも求められています。もし、やむを得ない事情で飼い続けることが難しくなった場合でも、安易に手放したり、遺棄したりすることは許されません。遺棄は犯罪であり、罰則の対象となります。
犬との別れを受け入れる心の準備
愛する犬を手放すという決断は、飼い主さんにとって大変辛いものです。後悔や罪悪感を感じることは、ごく自然な感情です。しかし、犬にとって最善の選択をするために、この感情と向き合い、心の準備をすることも大切です。
罪悪感と向き合う
「なぜもっと早く手を打てなかったのか」「もっと何かできたのではないか」といった思いが頭をよぎるかもしれません。しかし、現在の状況で犬が幸せに暮らせる最善の方法を探していることを理解し、自分を責めすぎないようにしましょう。犬の幸せを一番に考えている、という気持ちを大切にしてください。
家族や友人と話し合う
一人で抱え込まず、家族や信頼できる友人に気持ちを話してみるのも良いでしょう。話すことで気持ちが整理されたり、共感してもらうことで心が軽くなったりすることもあります。必要であれば、心の専門家やカウンセリングを利用することも一つの選択肢です。
犬の新しい幸せを願う気持ち
犬との別れは悲しいものですが、新しい環境で犬が幸せに暮らせることを心から願う気持ちが、飼い主さん自身の心の回復にもつながります。犬が新しい家族のもとで、愛情いっぱいの生活を送れるよう、前向きな気持ちで送り出してあげましょう。
まとめ
犬を飼えなくなる状況は、飼い主様にとってつらいものです。しかし、その苦しみを一人で抱え込まず、まずは状況を整理し、信頼できる専門家や機関に相談することが大切です。新しい家族を探す道のりは簡単ではないかもしれませんが、譲渡前の健康管理や費用、終生飼養の原則を守り、犬の幸せを一番に考え、行動しましょう。犬との別れは辛いですが、最善の選択は、きっと後悔のない決断へと繋がります。